毎日放送ニュース番組「VOICE」(月〜金18:19〜18:52)
2003年7月23日放送

 最初に「毎日放送です」とお越しいただいた時はドキッ!としました。
 ワルツ堂エスト梅田店勤務時代に近くにあった毎日放送の関係者の方がよくお店のジャズコーナーに来て頂いていたようです。その中のお一人の紹介で取材が始まりました。撮影は6日間、店内での密着、お世話になっているお店での撮影、出勤シーン、自宅での取材etc.。

 梅雨の真っ只中で雨にも苦労しました。店内密着の日は大雨。誰も来なければどうしようと思いました。ところが、お昼過ぎから次々とお客様がご来店。インタビューも延々と続きました。お世話になったジャズ・スポットでもカメラはまわり続け、テープの時間は7時間にも及びました。

 そしてお疲れ様と無事撮影も終了、後は放送を待つばかりとなったところで、「すいません。最後のお願いが…」との電話が。「奥さんのコメントを取りたいんです」慌てたのがウチの奥さん。他人事のように「ウチのお父さんがテレビに出るから見てあげて」と周囲に、そう、子供の学校の先生にまで言いふらしておったのです。ガハハ。その後一度決まった放送日が2件の事件で1週間延期になり(なにせニュース番組ですから)、その間私と嫁とは針のムシロでした。

そしてついに7月23日午後6時36分。
おそれ多くも特集でございました。
『勤めていた老舗レコード店が突然倒産。元社員は、たった5坪で再出発を果たしました。失意の中から這い上がれたのは、音楽への熱い思いとサラリーマン時代の人脈でした。』
と、こんな出だしで始まりましたが…。

まずはジョン・コルトレーン研究家でジャズファンには有名な藤岡靖洋さんが登場。コルトレーンのリリース情報はこの方が世界一早く、その編集にも関っておられます。当店にもよく来られますが、今回は黒門市場の「コルトレーン・ハウス」でお話を伺いました。開店前にも色々とアドバイスを頂きましたのに、それでいきなり「無謀!」とは。

5月31日朝日新聞夕刊に掲載された当店の記事を読んで以来、ご来店頂いている常連のKさん。ECMや後期インパルス盤がお好き。
「たいへんや思うけど頑張ってや!」と立ち寄って頂いております。

お店のロゴはワルツ堂時代よりのお客様、落語家の桂南光さんに筆で書いて頂きました。秘密の喫茶店で「店名なんですが、南光さん、お願いします!」「えー、ボクが?そんなん恥ずかしいですわー」とのお返事でしたが快く引き受けて下さいました。いかがでしょう。味わいがあるでしょう?

ナレーション
『店主の三村晃夫さん。ジャズファンの間では知られた存在です。大学卒業後、製薬会社に勤めたものの、ジャズへの思いは捨てがたく、けっきょく10カ月で会社を退職。大阪の老舗レコード店ワルツ堂に再就職します。それからおよそ20年……』

日野皓正さんとの記念写真。
ディレクターさんからの「思い出になるような品が何か無いですか?」との要望で出した写真です。何枚かお渡しした中の1枚。10年は経っているのでは?大阪で行われた日野さんの新譜発表会でのスナップです。ご本人は当然私の事など覚えておられません。

鈴木重子さんとの記念写真。
確かBSだったかな?夜のジャズ番組でファンになりました。まさかお会い出来る日が来るとは思ってもいませんでした。新譜のプロモーションで大阪に来られた時の写真です。その後何度かコンサートにご招待して頂きました。コンサートの日が彼女の誕生日。スタッフの用意したケーキを囲んでHappy Birthday To Youを唄いました。とてもホンワカ、ホンワカした素敵な女性です。

ワルツ堂の突然の倒産、本当にショックでした。

ワルツ堂時代の名刺です。
勤め出した19年前はたくさんのお客様に配りました。「よろしくお願いします!」その当時の方々が今でもお付き合いしてくださっています。感謝です。

自宅です。「ダメだったらダメで、ふたりで頑張れば」なんて強がり言ってるですが、本音は「大丈夫かな〜」
後ろに写っているオーディオは何年かに渡ってお客様より譲り受けたものです。皆様、大事に使ってますよ。レコードは私のコレクションのように見えますが、実は買取したものをストックしています。頑張って掃除せねば。

藤岡さん(右)には翌日からヨーロッパのジャズフェスの取材という忙しいスケジュールの中お越し頂きました。弾丸トークの店内撮影は10分以上に及びましたが、大半がカットでした。スンマセン。とそこへ、偶然全国区で活躍中の澤野商会社長・澤野さん(左)がご来店。中のカメラにビックリ!「何してんの?取材?凄いなー!」って…澤野さんは新聞、TV、ラジオ、雑誌に出たおしてまんがな。いつもお二人には助けていただいています。

皆様お馴染みの桂南光さん。いつも前向きな南光さんには心の支えになって頂いております。この日はお気に入りのブルーノート紙ジャケシリーズをお買い上げ頂きました。そう言えば最近忙しくて落語会に行けていません。次回はいつかな?南光さんの落語は腹の底から思いっきり笑えますよ。是非皆様もお出かけ下さい。

いまや何件かのジャズスポットが当店のカードをまねてばらまいておられます。そんなブームをまき起こしている(?)このカードは、当店のHP制作者の案で作ってもらいました。専門誌に高いお金を出して広告するよりどれだけ効果があるか。
カードを置いていただいております大阪、神戸、京都のお店さん!御協力ありがとうございます。無くなりましたらまたお持ちしますので。

曽根崎新地で営業されているCAFE&BAR「WISHY WASHY」さん。ご夫婦ともに大のジャズ・ファンで長年の私のお客様でした。2年前にお店を開店され、毎日仲良く?営業されています。

上新庄のBLUE CITYさん
学生時代にココでジャズを覚えました。マスターは70歳とは思えないほど元気。昔ながらの音を聴かせてくれる本格的ジャズ喫茶です。良い音してますよ。



毎日放送さん、長時間に渡った密着取材本当にお疲れさまでした。番組終了後は電話の嵐、メール、掲示板への書き込み、お手紙などお客様の反響には驚きました。そして翌日からはお客様のご来店の嵐。感謝です。どのように編集されるのかなってドキドキでした。かっこよく編集されていて驚きました。どうもありがとうございました。

的確に撮影を進めてくださったディレクターのI記者さん。1000万円もする重たいカメラを担いで走り回ってくださったカメラマンのこちらもIさん。細い体で重かったことでしょう。そういえばプロ野球のオールスター戦でカメラ回してたでしょ。テレビに映ってましたよ。時には地面すれすれにかがんで、時には思いっきり背伸びして声をひらってくれた音声さん、スタッフの皆様、本当にお世話になりました。

お客様からは「元気が出ました!」「私も頑張ります!」などのお声もありました。皆様のご期待に添えるようご希望のジャズを提供できるよう頑張ります。末永くお付き合いください。

同番組のホームページ内でも詳しく内容を掲載していただきました

同番組のホームページ